JINS MEME MT & JINS MEME RUN (デバイス&アプリレビュー)

レビュアー:天辰次郎 HALアプリレビュー | 2016年3月28日 月曜日
                        
2015年11月、株式会社ジェイアイエヌからセンサーつきのメガネ『JINS MEME MT(以下MEME)』とスマホ向けアプリ『JINS MEME RUN(以下MEME RUN)』がリリースされました。今回は研究員の天辰が、ランナー視点で実際に使用してみた機器&アプリを本音でご紹介します! iconJINS MEME RUN (ジンズ・ミーム・ラン)
開発: 開発: JIN CO.,LTD 価格: 無料 リリース: 更新: 2016年3月25日 [ヘルスケア/フィットネス] dl_googlePlaydl_appStore
4.5

合計: 11 件

  MEMEは6軸(加速度・ジャイロ)センサーを備えた体のバランスを計測できるメガネ。MEME RUNは、そのメガネと連携することでランニング中に体幹のバランスを意識したトレーニングができるアプリです。 JINSは他社に先駆けてブルーライトをカットするPC用メガネ(『JINS SCREEN』)をヒットさせたことでも先進的なイメージがありましたが、MEMEはメガネの役割を大幅に超えたイノベーションを感じさせる商品ですね。 まずMEMEの本体について。 MEME_RUN_01MEME_RUN_02
普通のサングラスに比べて”ツル”の部分がかなり太いです。このツルにセンサーやバッテリーが内蔵されていて、ランニング中の体のブレを検知するようです。そう聞くとツルの部分が重そう・邪魔になりそうという印象を持つかもしれませんが、かけてみると重さは気になりません。 ちなみに、著者が装着した姿も公開します! MEME_RUN_03 サングラスが似合わないのは自覚しています。。。違和感がすごいですが、MEMEのデザインの問題ではなく私の問題です。申し訳ありません。 ● 操作感・解説 <スマホ連携と初期設定> MEMEの充電が終わったら、MEME RUNアプリを使ってスマホ本体と接続します。メガネをかけたまま背中を壁につけて、直立した状態でじっと待つという設定作業が特徴的でした。個々人で少し異なる水平状態を確認しているんだと思います。性別・身長・体重などの入力なども追えると、「あなたの理想のフォーム」が表示されます。 MEME_RUN_04 画面中央のグレーの円が「理想のフォーム」です。フォームと言っても上半身や足の動かし方についてのアドバイスではなく、前後左右のバランス(ぶれ?)のようですね。著者の場合は少し横に広い楕円になっていますが、他の人と違うものかどうかは分かりません。 <ランニング中> トレーニングの直前に、改めてMEME本体とスマホを接続する必要があります。接続さえできれば「スタート」をタップするだけでセンサーの測定が始まりますので、操作は簡単です。 1km以上走ると体幹のブレについて次々指摘が入ってきます。画面で見ると、下図の左が理想の状態(前後左右にぶれがない状態)、真ん中が前後にぶれている状態、右が左右のバランスが悪くなっている状態です。 MEME_RUN_05MEME_RUN_06MEME_RUN_07
集中して走っているときは比較的よいフォームで走っていられるようで、MEME RUNも静か(あまり怒られない)です。一方で、ボーっと走っていると、機械的な音声で「左右足のバランスが悪化」「アゴが上がっています」などとガンガン指摘されます。 指摘を受けるタイミングで体に意識を移すと、たしかに下腹部の力が抜けてフラフラしいているようなときが多く、フォームを正すと指摘が減ります。その点、けっこう正確に姿勢のブレを測れているという印象です。 実は、初めてMEMEを装着して走った際には画面をちらちら見て状況を確認していたのですが、画面を見ると顔が下がったりフォームが乱れたりするので、正直なところ「走っている最中は使えない」という印象を持ちました。しかし、イヤホンをつければリアルタイムに音声ガイドが聞けることを知人から教えてもらい、リアルタイムで状況が分かるようになり、問題点をその場で改善できるようになりました。 個人的な要望ですが、指摘をする声がちょっと怖いというか事務的な感じがして、どうにもテンションアップにつながりません。もっと元気のよい声で「今のフォームがよい状態です!このまま維持しましょう!」と褒めてくれるか、逆に「フラフラするな!がんばれ!」とか叱ってくれるほうがやる気が出るのになぁとは思います。 <ランニング後> トレーニングを終了すると、ランニング中の様子をグラフで確認することができます。まず、0~100pt(ポイント)の総合評価が細かい時間区切りで確認できます。下記の日は姿勢をかなり意識していましたので、全体でも60ptと高評価ですし、2km位までは100ptの時間も長く体幹のバランス的にはよい感じだったようです。 MEME_RUN_08 逆に下記の日はあまり集中しておらず、ダラダラ走ってしまった日です。 MEME_RUN_09 最初から不安定ですし、1kmを超えたらもう下がり始め、その後も低い状態です。下記が具体的に前後ブレ・左右ブレ・左右バランスに分解されたグラフです。グレーの範囲に入っていればよい状態で、そこから外れたらブレが発生したりバランスが崩れたりしている状態です。 MEME_RUN_10 トレーニング中にも指摘を受け続けていましたが、著者の場合「前後ブレ」が酷いようですし、言われてみれば「たしかになぁ・・・」と思い当たる節があります。 逆にちょっと意外だったのは、左右ブレや左右バランスは問題ない時間帯が多いこと。著者の場合、「いつも左右足の着地感が微妙に違う」「左ひざだけ3回も腸脛靭帯炎(※)になった」「左肩が上がっている(左わき腹の筋肉が弱い)」という状態なので、「左右のバランスが悪いはず」と思い込んでいましたが、センサーの測定を信じるなら意外と左右のバランスは問題ないようです。(※ちょうけいじんたいえん:ランナーに多い長距離走ると膝が痛くなる症状です) ● まとめ 先に気になった点を書かせていただくと、JINS RUNアプリが不安定です。ここまでの説明では省いてきましたが、まず最初の設定中(JINS MEMEとスマホの接続や水平状態確認時)に5回以上アプリがダウンしてしまい、最初からやり直しを繰り返しました。トレーニングを始める際にもいきなり落ちてしまうこと、トレーニング後の終了操作をしたら記録が取られずにアプリが落ちてしまうこともたびたび。ぜひ改善を期待したいところです。 また、ペースが落ちてくると「ブレイクポイント」という扱いとなります。走り始めてからブレイクポイント(ペースが落ちる)までの距離をできるだけ伸ばすことを推奨されていますが、ブレイクポイントの判断が早すぎます。具体的に言うと、少し狭い道で前を歩いている人がいたのでペースを落としたところ、すかさず「ブレイクポイントが発生!」と指摘されてしまいました。その後にペースを元の戻してもダメです。せめて数分のペースで判断してくれればよいのに・・・と思いました。 上記二点を除けば、とても楽しい経験をすることができました!先に記載した通り、著者の場合は前後のブレを指摘されることが多かったのですが、実はこれまでに前後のブレを意識したことがありませんでした。JINS RUNから「前後のブレ発生~~」と指摘されるタイミングで意識を体に向けると、確かにフラフラしているタイミングなので、「あぁ、これがブレがある状態か」と体で覚えることができます。 それから、「指摘を受けるタイミングでは、たいてい集中力がなくなっている状態」という点もトレーニング的によいと思います。ボーっと走っているとすぐに指摘されるため、「今日は集中して走ろう」と決めたトレーニングの日には、集中力を維持するためにも効果的だと思います。座禅で肩を叩かれる喝(「かぁーーーつ!」)に近いかもしれません(笑) 逆に言うと、ボーっと走りたいときには指摘がちょっとうるさく感じます。著者は家から会社まで考え事をしながら通勤ランをすることが結構あるのですが、指摘メッセージが流れると考え事を遮られてしまいます。フォームは後で見ればよいので、通勤ランではイヤホンを外すことにしました。MEME&イヤホンをつけるのは、集中してトレーニングをするときにしたほうがよさそうです。 まだフォームが改善したという実感はありませんが、体からどういう状態のときはフォームが乱れているのかという感覚が掴めましたので、継続的にトレーニングをすればじわじわとフォームがよくなるのではないかと期待できました。   ● 健康アプリとしての評価 ・使用期間:約1ヶ月 ・使用頻度:8回
評価ポイント 評価 コメント
操作の分かりやすさ 操作方法に難しいところはなく、アプリのガイドに従えば問題ない
アプリの構成 アプリが落ちやすい点は改良してほしい
画面の見やすさ 画面は全体的に見やすい。ランを終了する操作エリアが狭いなど改良してほしい点はある
反応のよさ 反応が遅いわけではないものの、データ転送時にアプリが落ちて記録が残らないことが複数回発生
好感度 自分の気づかなかったフォームの欠点が分かりとても楽しめた(コンセプト自体がイノベーティブである)
内容の信頼性 指摘を受けたタイミングなどから信頼してよい。ただし、測定精度は個人では判断がつかない
継続性 毎回使うのではなく、トレーニングの気分転換・目先を変えるために今後もちょくちょく使いたくなるだろう
役立ち感 記録更新を狙うランナーであれば、これまでにできなかったトレーニングができることは間違いない
  btn_app-intro

デバイス: ,

現在のアプリ登録数

アプリカテゴリー

デバイス