健康のプロによる、自分なりのアプリの使い方(ヘルスケアアプリ雑談会)

レビュアー:渡辺 武友 HALアプリレビュー | 2016年6月30日 木曜日
                        
『栄養のプロが勧めるオンラインサービス活用法とは?』を3回に渡ってお届けしてきましたが今回で最終回です。前回は株式会社エムティーアイの管理栄養士 川端史紀さん(以下、敬称略)、株式会社ウィットの管理栄養士 道江美貴子さん(以下、敬称略)にアプリ有料サービスを使ってダイエットに成功する秘訣をお伺いしました。 今回は体に関する社会問題から、管理栄養士のお二人が普段使っているアプリについてお聞きしました。 (ヒアリング&撮影:渡辺武友) attendee04

出席者/左から、道江さん、川端さん

社会的問題になってきた、痩せすぎな人、体重が増やせない人

渡辺 「若いユーザーの中にはダイエットが必要ない体形なのに、もっと痩せたがる人が増えたと聞きます。そのような方にはどんな対応をしていますか?」 道江 「痩せすぎのリスク、社会的な意義を考えて、あすけんではBMI18.5未満では目標設定ができないようにしています。10代~20代の若いユーザーさんの中には不満を持つ方もいらっしゃいますが、若いときに痩せすぎているリスクが後になってから出てくることがあります。もっと痩せたい気持ちはわかるのですが、将来を考えるとやはりお勧めできません」 川端 「道江さんのいう通りですね。若い人の痩せすぎは深刻な問題だと思います。 BMIが18.5を下回る目標を立てるユーザーもいます。私たちのサービスはマンツーマンなので、痩せすぎのリスクなどを説明して理解してもらいます。コミュニケーションを通して見えてくるのは、スタイルを良くしたいという願いだったりもするので、そういった場合は、視点を変えるアプローチをします。ただ、痩せすぎを改善したいと相談してくるユーザーもいます」 渡辺 「痩せすぎの改善指導もしてくれるのですか?」 川端 「一般ユーザーに関しては基本的にはNGですが、案件によっては対応しています。量が食べられない、無理して食べるとお腹を下してしまうなど、状況はさまざまです」 道江 「痩せすぎているのにもっと痩せたい人もそうですが、体重が増やせない人も深刻な問題ですね」 川端 「悩んでいる方はいても、支援の数は少ないですよね。BMI18.5未満は対象外となる場合が多いので」 渡辺 「あすけんの場合はどうですか?」 道江 「あすけんの通常のサービスでは、増やしたい人の対応はしていません。しかし相談されることはありますので、別のサービスとして栄養士によるメールカウンセリングを提供しています」 川端 「体重を増やすのは本当に難しいと思います。今後、適切なマニュアルの整備が必要になってくると思います」 渡辺 「先に話した、痩せているのにもっと痩せたいと思っている人は多いとのことでしたが、そのような人を適正な体重にする、体重ではなくスタイルを改善するようなサービスが必要なのでは?と思いました。今後、そのようなサービスの可能性はあるのでしょうか?」 道江 「求めることと違うアプローチなのですぐには難しいかもしれませんね。どうしても『モデルさんみたいに細くなって綺麗になりたい』という想いが強いですから。 痩せたいと思っている人に『痩せるのはよくないからもっと食べましょう』といっても、すぐには受け入れられないでしょう。考えられるアプローチとしては、若年層の栄養不足で不妊が増えるという研究結果も出てきていますので、そういったリスクを伝える方法はあると思います。10代後半くらいになるとこのような話しは響くようです」 渡辺 「10代後半になると、子供を生むことを意識し出すものですか?」 道江 「意識しはじめるのがそれくらいの年代ではないでしょうか。もう少し年を重ねて結婚前くらいになってくれば、より自分事になって少しずつ適正体重が大切なのだと気付くようです。 こういったアプローチも社会貢献としては必要だと思います」 川端 「そうですね。心のケアも必要ですので、支援方法も含め、簡単に取組めるものではないと思います」 渡辺 「なるほど。サービスにできるかはともかく、管理栄養士の視点としては、痩せすぎだけどもっと痩せたい人を、適切なところに導いてあげることはできるのでしょうか?」 道江 「そうですね。直接の指導であればもちろんですが、あすけんでもそのことを考えてBMIの制限を設けています。何キロでも好きなように目標設定できるものもあるようですが、サービス提供者として注意していきたいことです」 川端 「管理栄養士の視点であれば、できると回答しておきます。ただ、認知行動療法のようなアプローチが必要になる場合もありますので、簡単ではないです」  

管理栄養士のお二人が普段使っているアプリは?

渡辺 「最後の質問です。お二人が個人的に使っている、自分の健康行動に役立ているアプリやサービスを教えてください」 RunKeeper 道江 「私はジョギングするので、ランニング系のアプリを使っています。最近Runkeeperも入れました」 川端 「私も走るのでNike+Runningを使っています」 道江 「今まではRuntasticを使っていたのですが、会社のメンバーがRunkeeperを使っていて、Runkeeperでは友達とつながれるので皆で活用しています。誰が早く◯◯kmまで到達するか、などをやって楽しんいでいます」Nike+Running 渡辺 「Runkeeper上でつながると『◯◯さんが◯◯km走りました』って報告してくれますよね」 道江 「そうそう!◯◯さんが今走ったと知らされると、自分も走ろうか、と思いますよね」 渡辺 「前回の話しだと、ジョギングは女性にはハードル高いのではないのですか?」 道江 「そうなのですが、私達はこういう仕事をしてますから(笑) 私も以前はまったく走らなかったのですが、ウィットに来たら、何か走らなきゃいけない雰囲気なんですよ(笑)やはり普通とはちょっと違うのだと思います」 渡辺 「そういった行動をするかは、職場の雰囲気で変わりますよね!? 周りがやっていると、はじめやすいものですからね。他にもアプリを使っていますか?」 Sleep-Cycle-alarm-clock 道江 「Sleep Cycle alarm clockで睡眠の状態をチェックしています」 渡辺 「毎日取り続けているのですか?どんな目的があるのでしょうか?」 道江 「毎日、もう何年も使っています。私、かなりヘビーユーザーですよ。 使い続けているのは、自分の睡眠状態が気になるためです。波形が良かったのか悪かったのか。今日はちゃんと眠れたのか、などをチェックしています」 渡辺 「でも、何度かやると感覚的にわかるものじゃないのですか?」 道江 「そんなことはないですよ。例えば取り続けていくと、金曜と土曜の夜が一番良く眠れていることがわかったりします。やはりリラックスしているのだなと。私、平日は睡眠が浅いんですよ。浅い日が続くとやはり疲れてきたりするので、自分で寝る前に何かしようとか、生活を整えようとか、気づきを得ていますね」 川端 「きっかけになりますよね。眠りが浅い日が続いているから、◯◯しておこうとか」 渡辺 「睡眠アプリを使っているから、適当な睡眠を保っているような実感はあるのでしょうか?」 道江 「疲れとの相関はあるので、それを見て改善するのに役立てています。疲れてくると、例えば仕事でストレスに感じることがあって、悩んだりすると睡眠も浅くなります。それで余計に疲れる、不のスパイラルに入ってしまうことがあります。そうなってきたときには、早めに自己流で脱却しようとしますね」 渡辺 「どんなことをするのですか?」 道江 「外に出て発散してきます。私、週末は山登りするんですね。山登りすると気持ちも体もスッキリしてきます。体を使って疲れるから帰ると良く眠れるようです」 渡辺 「疲れたときは、山に行くと爽快になるっていうのが分かっているのですね!?」 道江 「そうですね。分かっているからこそ『良い天気だ、よし、山に行こう!』となって(笑)、嫌なことを忘れて帰ってきます」 渡辺 「なんだか、健康的な人ですね(笑)」 川端 「良いサイクルを持っていますよね」 渡辺 「川端さんはいかがですか?」 川端 「私は、実は中学高校と6年間陸上競技部に所属し、種目は長距離だったので、走るのはとても好きです」 道江 「どれくらい走るのですか?」 川端 「距離にすると、1回に10kmくらいは走ります」 渡辺 「走るときはアプリも使っているのですよね?」 川端 「はい、ラップタイムを取るために、Nike+Runningを使って走っています」 渡辺 「どれくらいの頻度で走るのですか?」 川端 「以前は、頻繁に走っていたのですが、今は週に1回走るか走らないか、という感じですね」 道江 「走るとスッキリします?」 川端 「それはもう!しっかり汗かきたいですから(笑)」 渡辺 「誰かと楽しくって、雰囲気ではないですね!?」 川端 「そうですね(笑)一人で黙々と走っています」 渡辺 「食事では何か使ったりしますか?」 Yummly 川端 「地中海料理が好きで、アメリカのレシピアプリYummlyを使っています。そこでは日本で売っていないような食材がいっぱい載っていて面白いです」 渡辺 「地中海料理はどこか特定の地域が載っているのですか?」 川端 「地中海に面している国の料理がたくさん載っています。地中海料理は『もっとも健康的な食生活』と評されていますし、とても美味しいです。オーガニック食材の購入が出来るサイトにも繋がっているので、とても便利です」 渡辺 「自分で作るのが好きなのですか?」 川端 「平日は忙しく、外食も多いので、簡単なものしかできないのですが、週末には美味しい物をゆっくり食べようと思っています。ですので、なるべく休日は家で作るようにしています」 道江 「私も同じですね。休日は自宅で作るようにしています」 川端 「盛大ではないですが、ホームパーティーをするのが好きです。料理が上手なパンシェルジュの友人がいて、地中海食に合うパンを焼いてきてくれるんです。他にも輸入業やっている方がワインを持ってきてくれたりします」 道江 「凄く素敵ですね」 川端 「美味しくて健康的な料理を、友人と楽しい時間を過ごしながら食べることができるのは、最高のヘルスケアだと思います」    

オンラインサービスを提供する管理栄養士であるお二人のお話し、いかがだったでしょうか?オンラインでのダイエットにはコミュニケーションがポイントでした。痩せたいけど有料サービスを使うべきか?と悩んでいる方のヒントになれば幸いです。 最後に伺ったアプリについて、使い続けるからこそ気づけることもありましたね。アプリは意外とシンプルなツールであることが多いですが、自分なりに使い倒して見ることで、自分に適した生活スタイルの発見に役立つのではないでしょうか。 最後に、川端さん、道江さん、超ロング雑談会に参加いただきありがとうございました!

注)この雑談会は4月8日に行いました。その後あすけん、CARADA共に仕様やサービスに違いがある場合があります。 >> 栄養のプロによる雑談会 「栄養のプロが勧めるオンラインサービス活用法とは?」 >> 有料の壁も取り払え、楽しく効果的なダイエットへ(ヘルスケアアプリ雑談会)
現在のアプリ登録数

アプリカテゴリー

デバイス