【アプリ開発者インタビュー】女性のリズム手帳│株式会社HighLab プラットフォーム事業部 塚田 祐紀恵氏、松本 実穂氏

インタビュー | 2014年9月24日 水曜日

健康アプリでユーザー評価の高いアプリを、どのように開発、運営しているのか、その秘訣をインタビューするコーナーです。第3回目は女性の生理日予測3大アプリの1つ『女性のリズム手帳』を提供するHighLabさんです。競合サービスとの違いやアプローチのポイントをお伺いしました!

インタビュアー:里見 将史、渡辺 武友│撮影:渡辺 武友
取材日:2014年8月7日

塚田 祐紀

株式会社HighLab│プラットフォーム事業部

PR担当 塚田 祐紀恵(つかだ ゆきえ)氏(写真左)

「この度はお声掛けをいただきまして本当にありがとうございます。広告面、メディアさんとのコンタクトを中心に、自社アプリの周知・拡大に動いています。ユーザーさんのニーズや流行などをふまえ、もっと皆さんに自社アプリの存在を知っていただけるよう努力しています」

女性のリズム手帳担当 松本 実穂(まつもと みほ)氏(写真右)

「今年入社の新入社員です。まだわからないことも多いのですが、日々いただくユーザーさんからの声を大切に、より良いアプリになるよう管理・運営を行っています」

 ┃定評ある有料サイトの一部機能をアプリに適したサービスへ

 

-『女性のリズム手帳』を開発した経緯を教えてください。

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「日本エンタープライズ株式会社が『女性のキレイ・リズム』という有料サイトを運営しており、そこから生理日予測と基礎体温、体重の記録などを抜き出して、アプリ化したのが『女性のリズム手帳』です。

Android版を2011年5月に、2012年11月にiOS版をリリースしました。

日本エンタープライズの中に自社アプリ事業を担当していた部署があったのですが、アプリの市場規模が拡大していることもあり、アプリに特化した子会社としてHighLabを設立しました。
そのため、『女性のリズム手帳』はサービス開始当初、日本エンタープライズがリリースしていますが、現在はHighLabが引き継いで運用を行っています」

 

-『女性のリズム手帳』には無料版と有料版があります。違いは何ですか?

「違いは広告の有無です。以前は別々に運用していたのですが、無料版をお使いのお客様も、個別課金での広告解除が出来るようになったことから、無料版にてより便利にお使いいただけるよう現在は無料版の企画・運営に力を入れています」

 

-『女性のリズム手帳』のビジネスモデルは何でしょうか?

Creative-Freaks02

「いまは広告が出ているので、その収益。それからカレンダー機能で使う有料アイコンの売り上げです。それと広告解除の個別課金ですね。

日本エンタープライズグループの中でも、色々なサービスを展開しているので、キャンペーンなどを組んで送客することもあります。

『女性リズム手帳』は直近で250万ダウンロードを突破しました。ここまで数字が大きくなったのはリリース直後からのユーザーが残ってくれているところが大きく影響していると思います。

リリース当時は特別プロモーションを打つわけでもなく、探り探りでやっていました。当時はまだ競合と呼ばれるアプリも多くはなかったので、スマホの普及とともに、ユーザーが増えていったように思います」

┃検証は数字だけではなく、問い合わせなども注力する

-女性向けの生理日予測アプリは他社とぶつかることが多いと思うのですが、『女性のリズム手帳』の特徴はどんなところでしょうか?

「ひとつのアプリで生理予測、基礎体温、体重、スケジュールの4つを一気に管理できるのがポイントです。女性は旅行やプールなど、生理日を避けたい予定がありますよね。

このアプリでは何ヶ月か先の生理日を確認することもできます。生理日予測と関連付けながら、スケジュール管理もできるのが、競合サービスにはない最大の特徴と考えています。

ユーザーの年齢層は20後半から30前半がいちばん多いですね。
いくつかある機能の中で、PV数が高いものの一つが基礎体温です。年齢的にも妊娠に関心のあるユーザーが多いのかもしれません」

-機能の追加など、運用についてどのように行っているのですか?

「運用・企画は数人という、少人数体制で行っています。『女性のリズム手帳』は4つの機能が使えるのですが、それ以外はあまりムダなものを入れないようにしています。

機能は出来るだけシンプルに、でもユーザーの声を反映させて魅力的なコンテンツになるよう日々考えています。機能追加やサービス内容の検討は問い合わせのメールなどを参考にし、適宜バージョンアップを行っています」

-アプリにタグを埋め込んで検証しているのですか?

「Googleが提供しているアナリティクスを使っていて、1日にどのくらい起動されたのか、一番PV数の多いページはどれか、新規はどのくらいいるのかなどが分かります。

インストールとアンインストール、アクティブの累計もそうですが、DAU(1日当たりのアクティブユーザー数)や前日との差異も解析できます。その他、有料アイコンの売り上げなどや問い合わせ数などを見て判断しています。

とはいえ、数字だけでは測れない部分があります。例えばPVが多いページですが、興味があって見ている場合と、単にページの作りが原因でタップが多くなっている場合があります。数字だけでは検証しきれないところもあるわけです」

┃限られた予算の中で効果の高いPRを考えたい

Creative-Freaks02

-最初にAndroid版を出して、そのあとiOS版を出していますが、広告などでの棲み分けはしていますか?
「アプリ業界的にはAndroidの方がプロモーションは難しいといわれています。また、Androidで効果の高い広告を出稿しようと思っても、iOSと比べてどうしても単価が上がってしまうのです。それぞれのランキングロジックも、プロモーションの効果も違うので、その都度変えていますね。

アプリをダウンロードする入り口として、各OSのアプリストアの存在は非常に重要です。また、その中での“ランキング”はユーザーがアプリを選ぶ手段の一つです。上位にあればあるほど接触率も高いですし、ダウンロードされる確率も上がります。

各アプリストアの具体的な特徴ですが、AppStoreはランキング変動が激しく、ダウンロード数の影響が高いロジックとして有名です。それに比べ、Google Playストアはランキング変動が緩く、ダウンロード数のほかにDAUなど様々な要素がランキングに影響しているといわれています。となると、Androidでは長期的な戦略が必要となってくることがわかります。

突然ロジックが変更されたりなど予想外なことも多いのですが、アンテナを張り巡らせ、傾向を研究しながら広告を活用しています」

-500万ダウンロードを目標にしているということですが、ダウンロード数を伸ばすために、何か計画されているのですか?

Creative-Freaks02

「スマホ広告意外では、女性誌連動企画のお話をいろいろ頂くので何度かご紹介いただきました。ですが、やはり相性もあるのか、正直通常提示されている出稿費用に対して、それほど効果を得ていない感覚を持ちました。

記事を読んでいただいても、紙からデバイスでダウンロードするという行動につながりにくいように思えます。

逆に、今年の5月に地方でTVCMの放映を実施したのですが、TVは“ながら見”が出来るので、紙媒体などに比べ相性が良いと感じ、ダウンロード数にも大きく影響が出ました。

今後ですが、リアルイベント等を計画して、直接的なアプローチを行っていきたいです。例えば、女子高生を集めてアプリアイコンのデザインやサービス内容についてのリサーチを行ったり、アプリを直接触ってもらう機会を増やしたいなと思っています。

また、ただ触れて貰うだけではなく、女性としての悩みを共有できるような女子会や意見交換会を定期的に実施し、女性の皆さんの有意義な日々をサポートしつつ、同時にメディア掲載等で話題性の強化、周知を行っていければと考えています」

代表アプリデータ

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アプリ名(iOS名) 女性のリズム手帳
リリース日 2012年11月21日
ダウンロード数 約250万人(2014年8月現在)

日々の生活で、女性が求める機能を集約しながらも、シンプルで使いやすいアプリを追求した女性のリズム手帳の紹介はこちら

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