【アプリ開発者インタビュー】あすけん│株式会社ウィット あすけん事業部マーケティング部 部長 天辰 次郎氏

インタビュー | 2015年5月11日 月曜日

今年6月6〜7日に開催される「ITヘルスケア学会 モバイルヘルスシンポジウム2015」にてヘルスケアアプリを提供する2社が講演を行います。その内の1社、ダイエットサービス『あすけん』を提供する株式会社ウィットの天辰氏が7日9時45分より登壇します。昨年後半にAndroid版もリリースし、増々好調の『あすけん』の現状について天辰氏に伺いました。

インタビュアー:渡辺 武友
取材日:2015年4月27日

天辰 次郎

株式会社ウィット│あすけん事業部マーケティング部 部長 天辰 次郎氏

設立間もないネット系ベンチャー企業・大手外資系メーカー・コンサルティングファームなどでの業務を経験。
2007年、後に「あすけん」となる健康管理サービスの立ち上げのため、グリーンハウスに入社。当初は一人体制で調査や企画立案を進める。現在は主にマーケティング・アライアンスなどを担当。
趣味はトレイルランニング(山の中でマラソンをすること)。

┃他社にないアプローチで認知を拡大

-『あすけん』は、もともとWebサービスとしてスタートしましたが、iOSアプリ発表後、認知が一気に高まった印象があります。運営者としてどうですか?

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「2013年9月に有料版(売切300円)でiOS版をリリースし、App Store内で高評価をいただき、手ごたえを感じました。その後の2014年4月にiOSアプリの無料化に踏み切ったところ、会員数の増加ペースが一気に高まりました。

Androidアプリリリースも加わって勢いは更に上がっています。それまで7年間かけて20万人に満たなかった会員数が、1年で50万人近くにまできました。

【 アプリ無料化で会員数が急増 】

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最近では、“友達が『あすけん』使ってやせました”というような声をプライベートでも聞くことがあり、少しずつ認知の高まりを肌で感じられるようになってきています。
知名度が上がってきたおかげで、様々な企業から提携に関するご要望を頂く機会も増えました」

アプリが評価されたポイントを教えてください。

「一番のポイントは『自動的にアドバイスが出ること』です。食べたもののカロリーを計算できるダイエットアプリは増えてきていますが、本格的な栄養アドバイスまで自動生成しているアプリは『あすけん』だけです。

【 簡単操作でアドバイス 】

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“脂質摂りすぎでビックリした”とか“あすけん栄養士キャラのお姉さんに怒られた・・・”などの書き込みがTwitterやFacebookでよく見られます。このアドバイスが評判を呼んで、口コミで会員数が増えることにつながっています。

少し余談になりますが、グリーンハウス(ウィット親会社)はコントラクトフードサービス(社員食堂などの運営)の大手企業なのですが、栄養士が1,500名ほど在籍しており、対面の栄養指導経験が数十年あります。実は1980年代から、グリーンハウスヘルスガイドシステムという、マークシート型で食事のアンケートをとり、自動でアドバイスする仕組みがありました。

【 グリーンハウスヘルスガイドシステム:マークシートで食事チェック 】

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マークシートとウェブでは取得できる情報量が違いすぎるので、ロジックをそのまま利用するわけにはいきませんでしたが、アイデアが社内で受け入れられやすい土壌にはありました」

 

Web版とアプリ版では機能的に違いがありますか?またWeb版とアプリ版では目指すところが違うなどありますか

「Web版のみにユーザー同士がコミュニケーションできるダイアリー機能があったのですが、5月初旬にはアプリでも実装予定です。ダイアリー機能実装が終わると、Web版とアプリ版で大きな違いはなくなります。今はアプリユーザーが圧倒的に多いので、今後の機能追加はアプリを優先する予定です。ただ、PCやタブレットでも使えることを評価していただける声も意外なほど多いので、PC版等も引き続き改良を加えていきます。

目指すところの違いという意味では、活動量の測定・位置情報と結びつけた情報提供などスマホアプリでしかできないことを色々と企画しています」

 

┃Android版リリース後も工夫をこらし無料ランキングの1位に

昨年11月にAndroid版が発表されました。iOS版とタイミングをずらした理由は何ですか

「実は昨年春ごろにAndroid版の開発が終っていたのですが、iOS版のユーザー数が急増してサーバーが悲鳴を上げてしまい、ユーザー数を増やせない状態になりました。そのため、サーバー環境を変えてからリリースしたという経緯があります」

Android版の評価はどうですか

「とてもよいです。レビュー平均は☆4.5に近い数値になっていますし、レビューの内容を見ていても高評価であることを感じます。Android版は端末ごとの差異による不具合を抑えきれるか不安もありましたが、安心しました」

Health App Labでは、毎週木曜にヘルスケアランキングをチェックして紹介しているのですが、ついにAndroidの無料ランキング(15/4/16時点)でも1位になりましたね!おめでとうございます。リリースしてから数ヶ月経ちましたが、なぜ今1位になったと評価していますか

「ありがとうございます。Android版ですが、初速がやや遅く実は心配していました。その後、口コミの広がりやASO等の成果が出るにつれてダウンロード数も実ユーザー数も着実に増えています。それに加えて、タイミングよくレビューサイト等での掲載があったことや、一時的に投入した広告の効果などでダウンロード数が伸び、1位獲得につながりました」

 

┃ビジネスモデルは複数の収益ルートを模索

これだけ注目を集めているので、とても儲かっているのではないか?と思われています。『あすけん』のビジネスモデルを教えてください。

「いやいや、残念ながらご推測なさっているほどの額ではないと思いますよ(笑) とはいえ、ユーザー数が少なかった時代に比べればもちろん売上はかなり増えています。

ビジネスモデルについてはBtoCで課金・広告・物販。BtoBであすけんの法人利用・OEM的な機能提供など結構幅広く色々なことをやっています。広告や課金など、何をすると売り上げが増えるかなどについても少しずつノウハウが溜まってきました」

オンラインを中心に収益化するには、複数の売りが必要になるのでしょうか?例えば、『あすけん』には「アドバイス」と言う強みがあるので、月次の課金で安定的に収益を上げていけるのではと思ってしまうのですが!?

「課金売上が一番の安定収入になっています。ただ、ダイエットサービスという性質上、永遠に使ってもらうのが難しいという面があります。今はユーザー数の増加につれて売り上げが伸びていますが、広く浅い課金だけで永続的に大きな事業にするのは難しいと感じているのが本音です」


┃ITヘルスケア学会に向けて

-今年6月に開催されるITヘルスケア学会のモバイルヘルスシンポジウムで講演されます。どのようなお話しをするのでしょうか?

「一つは集客の話をさせていただこうかと思います。『あすけん』は通常時広告を出さないのですが、口コミを中心に自然とユーザー数が増えています。どのあたりが口コミにつながっているかなど知りたいという方が多いので。また先ほどの話にあったビジネスモデルについても興味がある方が多いと思うので、触れたいと思っています」

今回の講演で、期待されることはありますか

「ITヘルスケア学会は、弊社が弱い医療領域やテクノロジーに強い方が多く集まっていらっしゃると思います。弊社の食事記録ノウハウや、ヘルスケアを楽しいサービスにするノウハウと、うまくコラボレーションできる方と出会えるとうれしいです。また、九州地方はエンジニア育成に力をいれていると伺っていますので、ヘルスケア領域に関心が高いエンジニアの方とも出会えるのではないかと密かに期待しています」

代表アプリデータ

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アプリ名(iOS名) 食べて痩せるダイエット- あすけん
リリース日 2013年9月10日(2014年4月7日無償化)
ダウンロード数 約60万DL(2015年5月現在)

カロリー計算に留まらず、栄養面でのアドバイスを実現することで、健康的で無理のないダイエットに取り組める食べて痩せるダイエット – あすけん 紹介はこちら

食べて痩せるダイエット – あすけん ダウンロード
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