【アプリ開発者インタビュー】COCOLOLO│WINフロンティア株式会社 代表取締役社長兼CEO 板生 研一 氏

インタビュー | 2015年11月2日 月曜日

11月4〜5日に開催される「2015 Health 2.0 Asia-Japan」。4日に行われるピッチ・コンペティションにはヘルステック・スタートアップ5社が登壇する。その出演者の中から、9月にiOSヘルスケア&フィットネスランキングで1位となったアプリ『COCOLOLO-心拍のゆらぎで8タイプのキモチをチェック-』をリリースしているWINフロンティア株式会社の板生氏にお話しを伺いました。

インタビュアー:渡辺 武友
取材日:2015年10月29日

板生 研一

WINフロンティア株式会社│代表取締役社長兼CEO 板生 研一 氏

ソニー株式会社で10年間、コンスーマーエレキの商品企画、コンテンツ事業の企画等を経験。
2011年にWINフロンティア株式会社を立ち上げ、ウェアラブルを活用してストレス社会の改善に挑戦中。特に、音楽やスポーツなど身近なことをストレスの改善につなげ、その効果を「見える化」することを推進している。

┃チェックで終わらないソリューションまでを重要視

-WINフロンティア社の紹介をお願いします。

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ウェアラブルセンサーを使い、心拍変動の解析からストレスやリラックスしている状態を「見える化」する解析ロジックや、アプリケーション化することを手がけてきました。この会社は東大発のNPOがベースとなっていますので、大学の研究者らとアカデミックなアプローチを行っています。

ビジネスとしては、ウェアラブルセンサーを作っているメーカーさんなどと協業してきました。例えば胸に貼るタイプの心拍センサー「My Beat(WHS-1)」は、研究用途で使われています。


-貴社のウェブサイトを拝見すると、測定だけにとどまらない展開をしているように思えたのですが?

医療としてなら、チェックしたらお医者さんにつなげばよいのでしょうが、健康領域においては、チェック後のソリューションが必要だと思っています。ストレスがあることがわかれば、解消するためのリラクゼーションが必要になりますが、具体的には何をすればよいのか?例えばヨガ、呼吸法、ウォーキング、カウンセリングなどがあります。もっとライトなところではアプリを使って、スパのクーポンを配信するなどしています。ヘルスツーリズムも効果的ですので、森林セラピーと連携して送客したり、そこでの効果を可視化したりしています。

そのような幅広いソリューションが提案できるプラットフォームを作ることがドメインと考えています。

 

┃ストレスのチェック&ソリューションアプリを目指す『COCOLOLO』

-アプリを複数リリースしていますが、貴社のビジネスとしてどのような位置付けになるのでしょうか

cocololoのアプリ説明画面

ウェアラブルデバイスをいろいろ使った取組みをしてきましたが、病気でもない人にとって、まずデバイスを買うところからはじめるのはハードルが高いことに気づきました。スマホはほとんどの人が持っているので、スマホだけでできるものがあった方がよいのではと思うようになりました。弊社のこれからのビジネスにおいて、アプリは重要な位置付けとなっています。

-複数あるアプリの中で最新のものが『COCOLOLO』ですね!?このアプリに至った経緯を教えてください。

アプリ開発で一貫しているのは心拍変動を活用することです。最初に出したのがAndroid専用で心拍計測ができる「Lifescore Quick」。次にソリューションとして呼吸法のアドバイスを行う「ZEN呼吸法アプリ」(ZEN呼吸法提唱者の椎名由紀さんと共同開発)。これらを開発しながらデータ解析精度を上げていき、現在の集大成である「COCOLOLO」をリリースしました。

夜がストレスってことは、それはもっと仕事をしろってことかもしれないですね(笑)環境の要因が大きいので一概には言えないのですが、例えば、カレンダーで一覧が見れます。私のカレンダーを見ていくと、平日より土曜がストレスを感じている時期があります。これは、土曜まで仕事を引きずってしまっているのが原因だと思います。ちゃんとスイッチをオフできていないのがわかるのです。

-『COCOLOLO』で計測した人は、何を改善していくとよいのですか?

曜日ごとの働き方を見直すなど、行動変容に活用いただくのがよいです。環境的に変えられないことも多いので、その場合は呼吸法やウォーキングに取組んでもらうとよいと思います。

今後はソリューションに力を入れていきます。現在はどのような行動(森林浴や呼吸法など多数)が、どのような効果を得られるのか、かなりデータを蓄積しています。そこからアプリに活用していこうと思っています。

-『COCOLOLO』は30万ダウンロードと、注目を集めています。多くの方に興味を持ってもらえましたが、使い続けてもらうのは難しいですよね?

itao-watanabe

そこは永遠のテーマですね(笑)どう継続してもらうか、考える時間の8割くらい注ぎ込んでいますよ!

今、目指しているのは自分のデータが貯まるほど、未来予測ができるようなことをしたいと思っています。もう1つは、メンタル不調の多くは人間関係に起因するので、人とのつながりを提供できる場にしたいと思い、アプリ内に「カフェスペース」というコンテンツを設けました。よいコミュニケーションができる場になるよう取組んでいきたいと思っています。

アクティブ率を高めるため、現在は月2回くらいのペースでアップデートしています。まだまだやりたいことがあります。発展途上ですね。

 

┃12月より法人向けサービスをスタート

-「2015 Health 2.0 Asia-Japan」のピッチ・コンベンションに出演されますが、どのような話しをされるのですか?

ストレスに関する社会的課題から、我々が取組んできたことなどを紹介します。あとは法人向けに、『COCOLOLO』をストレスチェック義務化に対応したものをリリースしますので、サービス内容を紹介していきます。このアプリで57問のストレスチェック項目に回答することができるようになります。スマホで気軽に受けられるものとして提供していきます。

-一般向けと法人向けでは、アプリは別なのですか?

いいえ、『COCOLOLO』にログイン機能を追加します。契約した企業だけがストレスチェック機能を使えるようになります。利用者はプリントして産業医面談に活用できます。

「2015 Health 2.0 Asia-Japan」でも改めてご紹介しますので、ぜひ会場にお越しください。

COCOLOLOの法人向け機能

 

代表アプリデータ

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アプリ名(iOS名) COCOLOLO-心拍のゆらぎで8タイプのキモチをチェック-
リリース日 2015年3月15日
 ダウンロード数  約30万DL(2015年10月現在)

スマホカメラに指先を約30秒当てることで、心拍のゆらぎを検出し、8タイプのキモチを「見える化」してくれるCOCOLOLOの紹介はこちら

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